「最近、社員がずっと座りっぱなしで姿勢が悪い」「在宅勤務が増えてから、社員の運動不足が気になる」——そんな悩みをお持ちの中小企業の経営者様は多いのではないでしょうか。
私たちおおつかFPコンサルティングでは、健康経営に取り組む企業様への伴走支援の一環として、専門講師をお招きしたセミナーのコーディネートを行っています。今回は、大塚ファンド株式会社様にて実施した「健康習慣と運動実践セミナー」の様子をレポートします。デスクワーク中心の職場で今日から実践できるヒントが満載ですので、ぜひ自社の健康経営の参考にしてください。

在宅勤務・デスクワークが「座りっぱなし」を加速させる
今回のセミナーは「今日から変わる、私の健康習慣」をテーマに、訪問型フィットネストレーナーの古川杏梨様を講師にお迎えし、約90分にわたって実施しました。対象は大塚ファンド株式会社様の社員の皆様9名(社長様も参加)です。
椅子に座っている状態は、体重・骨盤・お腹の力をすべて椅子が支えているため、自分の体幹を支える筋肉がほとんど働きません。筋肉量は20歳をピークに減少へ転じ、30代以降はその傾向が顕著になります。特に下半身の筋肉は上半身・体幹に比べて落ちやすく、動かないことで筋力・体力が低下し、疲れやすくなってさらに動くのが億劫になる——という悪循環に陥りがちです。
一方で、1日にトータルで10分間多く動くだけで、生活習慣病(心疾患・糖尿病・がん)や認知症の予防効果が期待できることも分かっています。目標は1日の合計稼働時間60分以上、歩数の目安は約8,000歩。特別な運動でなくても、日常の動作を少し工夫するだけで十分な効果があるのです。
血糖値をなだらかに保つ食事の工夫
セミナーでは運動だけでなく、健康を形づくる食事習慣についても具体的な解説がありました。経営者様ご自身はもちろん、社員食堂や会食の場でも活かせる内容です。
- 血糖値の急上昇・急降下を避ける:おにぎりやパンなど炭水化物だけの食事は避け、タンパク質・食物繊維・野菜と組み合わせる
- タンパク質は毎食少しずつ:卵・鶏肉・サラダなどを1品追加するだけで、ホルモンバランスや睡眠の質の向上につながる
- 飲み物にも注意:加糖飲料や清涼飲料水は吸収が早いため、咀嚼を伴う食事と組み合わせるのがおすすめ
- 調味料の選び方:白砂糖より黒砂糖やはちみつなど、吸収が緩やかでミネラルも摂れるものを選ぶ
「炭水化物を減らす」のではなく、「炭水化物を適切に消費する循環をつくる」という視点が印象的でした。極端な糖質制限ではなく、無理なく続けられる工夫であることが、社員に浸透しやすいポイントだと感じます。

オフィスでもできる実践ステップ
当日は座学だけでなく、参加者全員で実技も行いました。会議室や自席でも取り入れやすい内容ばかりですので、自社の朝礼や休憩時間に応用できます。
- 肩まわりをほぐす:耳と肩を近づけてすくめ、一気にストンと落とす動作を繰り返し、猫背・巻き肩を改善する
- 呼吸を深くする:万歳をして息を吸い、肋骨を下に引き下げるように吐く。胸郭を広げることで呼吸が深くなる
- お腹・骨盤まわりを動かす:お腹と背中を薄くする感覚を1日3回キープするだけで、姿勢保持がしやすくなる
- 2分間の簡易有酸素運動:20秒×6種目のシンプルな動きで脈拍を軽く上げ、ブドウ糖の消費を促す
立ち上がる・座るという日常動作も、手を使わずに股関節を引き込み、お尻の力で行うだけで立派な筋力トレーニングになるとのこと。特別な時間や道具がなくても、業務の合間に取り入れられる点が中小企業にとって導入しやすいポイントです。

参加者の声——「体が固まっていたことに気づいた」
実技後、参加者からは次のような声が寄せられました。
日頃から適度に運動しているつもりだったが、実際には肩や体がガチガチに固まっており、呼吸も4秒程度しか吸えていなかったことに気づいた。実技後は7秒程度まで深く吸えるようになった。
運動後に肩が非常に軽くなったことを実感。エスカレーターではなく階段を使うなど、日常の小さな工夫から健康習慣を始めていきたい。
知識として「運動不足はよくない」と分かっていても、実際に体を動かしてみて初めて自分の状態に気づく——これは健康経営セミナーならではの効果だといえます。座学だけでなく実技を組み合わせることで、参加者の行動変容のきっかけになりました。

明日から始められる3つのアクション
大塚ファンド様では、セミナー終了後に以下のアクションを社内で共有し、実践を進めています。自社でもすぐに取り入れられる内容です。
- 健康づくりの目標として「いつ・どこで・何をするか」を紙に書き出し、見える場所に貼る
- 1時間に1回は立ち上がって背伸びをする、階段を優先的に使うなど、小さな不活動対策を習慣にする
- 毎食のメニューに卵・鶏肉・大豆製品などタンパク質を少しずつ追加する
どれも特別な費用や設備を必要としない、今日から始められる取り組みです。小さな行動の積み重ねが、社員の健康状態、ひいては生産性や離職率にも影響してくると考えられます。
まとめ——健康経営は「気づき」から始まる
今回のセミナーで最大の成果は、参加者自身が「体が固まっている」「呼吸が浅い」ことに気づき、行動を変えるきっかけを得られたことです。知識を伝えるだけでなく、実際に体を動かす時間を設けることで、参加者が「これなら今日からできそう」と思える内容になりました。
私たちおおつかFPコンサルティングは、京都府宇治市を拠点に、京都・大阪・関西エリアの中小企業様の健康経営導入・実践をサポートしています。「何から始めればいいか分からない」「自社に合った講師を探したい」といったお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。
健康経営についてのご相談・セミナー講師のご紹介はこちらから
おおつかFPコンサルティングまで、お気軽にお問い合わせください。