【健康経営セミナーレポート】健康的な食生活と生活習慣〜時間栄養学から高血圧対策まで〜

2026年4月21日、水島先生を講師にお迎えし、「健康的な食生活と生活習慣」をテーマにセミナーを開催しました。生活習慣病の増加が社会課題となる現代、食事の「質」と「タイミング」を見直すことが、企業で働く方々のパフォーマンス向上にも直結します。当日の要点をレポートします。

バランスの良い食事
バランスの取れた食事が健康の基本

1. 食生活の変化と生活習慣病の関係

1975年と現代を比べると、当時の摂取カロリーは約2,221 kcalと現代(約1,859 kcal)より多かったにもかかわらず、生活習慣病の患者数は現代の方が5倍以上に増加しています。

原因はカロリーではなく、脂質摂取の増加炭水化物・タンパク質摂取の減少という食事の質の変化です。

  • 炭水化物=糖質+食物繊維。ご飯を抜くと食物繊維も不足する
  • 注意すべきは「ご飯」より「甘いもの(菓子・清涼飲料水)」
  • 過度な糖質制限は栄養失調・リバウンド・メンタル不調のリスクがある
  • 理想は日本の伝統食「一汁三菜」のバランス

2. 朝食と時間栄養学

楽しく朝食を食べている人たち
朝食が1日のパフォーマンスを左右する

2017年のノーベル賞でも注目された時間栄養学によると、同じ食事でも食べる時間帯によって体への影響が異なります。体内の「時計遺伝子」は、脳(主時計)はで、各臓器(末梢時計)は朝食でリセットされます。

朝食を抜くとこんなリスクがあります:

  • 体温が上がらず代謝・免疫力が低下
  • 午前中の判断力・集中力の低下
  • 昼食・夕食の過食や血糖値スパイクによる眠気

忙しい朝におすすめの朝食例:

  • おにぎり+バナナ+ゆで卵(コンビニでも揃う)
  • ご飯+味噌汁+卵料理(炭水化物・タンパク質・食物繊維の3点セット)

3. 健康的な飲酒習慣

お酒を楽しむなら、翌日への影響を最小限にするための工夫が重要です。

  • 飲む時間帯:平日は19〜21時を目安に
  • 1日の目安量:アルコール20g(ビール中瓶1本 or 日本酒1合)
  • ストロング系缶チューハイは過剰摂取になりやすいため要注意
  • おつまみは先にサラダ・焼き鳥・刺身など。揚げ物は控えめに
  • チェイサー(水)を飲酒量と同量飲むことで脱水・脳梗塞リスクを低減
  • 締めはラーメンより卵かけご飯・しじみ汁など栄養補給できるものを

4. 高血圧対策と健康診断の重要性

健康診断・血圧測定
自覚症状がなくても定期的な健康診断を

日本人の2人に1人が高血圧と言われています。高血圧は動脈硬化・認知症・感染症重症化のリスクを高めます。原因は塩分だけでなく、ストレス・睡眠不足・肥満・喫煙・過度の飲酒など多岐にわたります。

今日から実践できる対策:

  • 塩分チェックシートで自身の摂取量を把握
  • 日常的なストレッチで血管の柔軟性を高める
  • 深呼吸で心臓の負担を減らし血圧を安定させる
  • 自覚症状がなくても定期健康診断を必ず受ける

5. その他の健康知識(サウナ・睡眠・ファスティング)

清潔感のあるサウナ
サウナは水分補給を忘れずに
  • サウナ:成長ホルモン分泌を促すが、脱水・血液濃縮に注意。こまめな水分補給が必須。高血圧の方は水風呂の急激な温度変化を避ける
  • 入浴と睡眠:就寝2〜3時間前に入浴で体温を上げると、その後の体温低下で自然な眠気が誘発される
ファスティング・断食のイメージ
ファスティングは専門家の指導のもとで
  • ファスティング:内臓を休ませる効果があるが、タンパク質分解・体調悪化のリスクも。専門家の指導のもと年1回程度が望ましい

まとめ:健康経営は「食」から始まる

今回のセミナーで共通していたのは、「特別なことをするより、毎日の小さな習慣を整える」ことの重要性です。朝食を食べる、水を飲む、深呼吸をする——こうした積み重ねが、従業員のパフォーマンス向上と企業の生産性に直結します。

大塚FPでは、中小企業の経営者・従業員の皆さまに向けた健康経営サポートを行っています。健康診断の活用や食生活改善に関するご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

次回セミナーは2026年7月17日を予定しています。詳細は追ってお知らせいたします。